Stevie Wonder / A Time 2 Love (2005)
ついに!ついに!!!…世界の財産・Stevie Wonderが、「10年振り」の新作『A Time 2 Love』を発売しました。僕はStevieの楽曲と声を思い浮かべるだけで、ニタニタ笑いが止まらん危ない人になってしまうくらいなのに、新作って…これ以上どうしてくれようっていうんでしょうか。
Stevieと言えば、今年の春にプリンス、アン・ヴォーグとコラボしたディープなファンク「So What The Fuss」を発売して、その時の衝撃は僕のブログにも書いたとおりです。もう、期待しどおしもいいところ!そんなわけで、会社帰り速攻ゲットしてきました。
…とりあえずですね、まともに聴いてたら興奮して書きたいことがまとまらなくなります。1曲目からゴリゴリで乾いた重たいリズムに「Pastime Paradise」がふと頭をよぎる厚いストリングス、字余りでたたみかける歌声がうねってます。そうかと思えば、急にしなやかに長く長く伸びるメロディ がお目見えして、しっとりしたコーラスが包み込む…やばい、この曲「If Your Love Cannot Be Moved」でら最高にかっこいいっす!!
頭がクラクラしながら2曲目「Sweetest Somebody I Know」へ…来た来た来た!!!ビカビカ、ウニャウニャと耳をいじるクラビネットと、地面をはいずるようなシンセベースが聴こえてきました。もう完全に平常心じゃいられません。というか聴こえてきた瞬間、声出して笑ってしまいました。いやこれマジっす。あ~すげえ幸せだ。。
…なんだかこんな調子で書いてたら(というか今の時点で)誰もついていけない世界に吹っ飛んでしまっているSKですが、やはり、あとこの場で特筆しておきたいのが、グルーヴマスターとしてのStevie Wonderです。
ふわついたドラムがその基礎になっているのは言うまでもないのですが、ちまたのイメージである、Stevie Wonderの
- 歌がうまい。
- 楽器もいろいろこなす。
- 缶コーヒーのFireの人。
- ボブ・サップ対曙戦でハーモニカを吹いてた。
- サングラスをたくさん持っている。
- どんどん太って(育って)いる。
というものの他に、ベースラインの天才という要素が外せないってことを思うのです。先ほど書いた曲「Sweetest Somebody I Know」や、春のシングル「So What The Fuss」あたりなんかは、その最高のサンプルで、まるでStevieがその歌声のまんまでウニョウニョとベースパートを歌っているような、ものすごく豊かな表情を持っているんです。
ベースっていうのは基本的に、ひたすら楽曲の腰を支えるのがもともとの役割なんですが、Stevieの編み出すベースラインは、音程もリズムも、本 当よくあっちこっちに遊びに行きます。聴いてるこっちは「おっとっとっとぉぉわあっ…!」となりながら、気分よくその音に振り回されてしまう。ちょっとお どけた調子のイントネーションが抜群にうまいな~って、この新作を聴きながら改めて感じました。
もちろん、コード・ハーモニーの流れなんかも、小川がせせらぐような綺麗さが相変わらず。まるで正反対の要素ですが、重たいファンクと詩的なハーモ ニーを並べて料理してしまうあたりが、やっぱりStevie Wonderの音だな~ってしみじみ思うところで、僕が完全に惚れこんだ要素でもある。まだまだ聴き所はたくさんありそうです。
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コメント
拙ブログにTBありがとうございます。こちらからも返させてくださいね。
SKさんの文章からはスティーヴィーへの愛があふれ出している感じですね。
ベースラインの話はとても興味深いです。実はベースの音色が好きなので音楽を聴くとついついベースラインが気になってしまうのです。仰るとおり、スティーヴィーの曲のベースラインは個性的で遊び心があっていいですねぇ~。
投稿: 如雪 | 2005.10.19 22:38
TBありがとうございます。
"Sweetest Somebody I Know" 仰るように印象的なシンセ・ベースですね。
ボサ風のリズムなのに、シンセ・ベースとギターとクラビが織り成すグルーブは、なんか、今まで聴いたことのない新鮮なものに聴こえます。
これからじっくり聴きます。
今後もよろしくお願いします。
投稿: BustaCat | 2005.10.19 22:53
世界の財産!!!いや、その通りだなあ〜と。
> 重たいファンクと詩的なハーモニーを
> 並べて料理してしまうあたりが
そうそう!
対極にあるようなモノを一緒にしてしまうそのアイデアと
盛り込むバランス感覚みたいなものが
たまらなくハートを掴むんです!
次聞く時は、ベースの音にもじっくり耳を傾けてみます。
投稿: 日本晴れ(にっぽんばれ) | 2005.10.19 23:00
細かい話ですけど、シングルで発売されている「So What The Fuss」とアルバム収録の「So What The Fuss」はエンディングが微妙に違いますね。お気づきでした?こういうちょっとしたディテールのこだわりがファンには嬉しいですね。
投稿: dragony66 | 2005.10.19 23:07
おはようございます。きみ駒と申します。
私もスティービーの大ファン。
思い浮かべるだけでにたにた…、え、にたにた?
そ、それはないですけど(笑)、
「あーやっぱりええなぁ〜スティービー」って思います。
TBさせてもらいました。よろしくどうぞ。
投稿: きみ駒 | 2005.10.20 10:21
みなさん、コメントありがとうございます。
如雪さん
TBありがとうございました!
変にのっぺりしたエレキベースなんかより、遥かにグルーヴがんがん引っ張ってきますよね。最初は割と忠実なラインでも、曲の進行とともにどんどんアウトさせて、しまいにはコード感まで広げてしまうってのがサスガっす。
BustaCatさん
こちらこそ今後もどうぞよろしくお願いしますね。
ボサ風って言われないと気づかないくらい溶け込んじゃって不思議なノリを持ってますわ~。自分はこれ聴いて「Rocket Love」とかも一瞬浮かんだんですけど、あの曲にしても、クールな6thをぶつけてくるのが本当うまいな~ってぞくぞくしちゃいます!
日本晴れさん
「じっくり」ってしなくても、それとな~く追ってけばいつの間にか一緒に「ミョンミョン~」って口ずさみ出すと思うから大丈夫(笑)ただ単純にノリのいいリズムの上にテンションぶつけたからって、そうそう簡単にパシッとはまらんですもんね…まったく一体、どこまで引き出しがあるんだろ!?財産であり、音符です。。
dragony66さん
ですよねですよね!?おっっと思いましたよ。シングルにも2バージョン入ってて、それらの更においし~いところを持ってきたのがアルバム盤という感じで。やっぱりこの曲、Princeのギターが存分にクールネスを引き立ててますね。まるで「コイルが直で鳴ってる」っていうような気持ちよさがたまらんです。
きみ駒さん
にたにた…するんですってば!もう~一人だけ置いてかないで下さい(笑)正直、前作は醒めた耳で「ん~現役頑張ってるな」と聴いてしまっていましたが(それでもSensuous Whisperとか好き)、春のシングル聴いて「今度は来た!」って雷落ちたし、今回またとびきりの雷を落としてくれました…TBこちらからもさせてもらいま~す。
投稿: SK | 2005.10.21 01:24
SKさん、初めまして。 TB&コメントありがとう!!
ミーナと申します。『A Time 2 Love』、やっと発売に
なり嬉しいです!先行シングル「So What The Fuss」も
ちゃんと入ってるし。今までさんざん待たされただけに。。(泣)
事情はスティービーの身近な人の死など色々あったそうです。
私もTBいたしました。これからもよろしくね!!
投稿: ミーナ | 2005.10.21 07:19
ミーナさん
コメント、TBありがとうございます!これからもよろしくです。
レイ・チャールズが亡くなった時、誰が「一番ショックを受けた」なんてことは言い切れないですけど、自分が訃報を知って悲しくなった時、やはりStevieのことが頭をよぎりました。シリータの時も「Superwoman」が浮かんだり…悲しみに包まれたと同時に、Stevieの中でも流れる時代を感じずにはいられなかったでしょう。
そんな彼が、時代に捕らわれないワン・アンド・オンリーの作品を届けてくれたことに感謝ですね!
投稿: SK | 2005.10.22 18:00
TBありがとうございます。
S.Wは「世界の財産」・・・同感です!
それにしてもSKさんの文章表現力はすごいです。読んでいて引き込まれましたよ。
昨日のMステご覧になりましたか?アイシャと一緒に歌ってましたね。
な~んて幸せな娘なんだ!と思いながら聞いてました。
投稿: jeni☆ | 2005.11.05 21:39
初めまして!スティービー繋がりでやってまいりました。
今回のアルバムは予想以上の素晴らしいアルバムでしたよね~。まだまだ充分現役でやっていけそうなパワー、創造力に圧倒されました。
「So What The Fuss」のベース・ラインは本当に堪りませんよね。あのイントロだけでもう体が揺れてしまいます。
投稿: g__g | 2005.11.06 07:28
jeni☆さん、こんばんは~。
TBありがとうございます!こんな興奮しどおしの文章なのにほめてもらえて嬉しいやら恥ずかしいやら…(笑
Mステ、もちろん見ましたよ!もうね、あの時間帯だけMステじゃなくて別の番組みたいでした。しっかり保存版です。アイシャの笑顔と、親子デュエットって絵が印象的でしたね…。
少し間を置いたらミュージックフェアにも出演するみたいで、こちらも今から楽しみでしょうがないっす~。
投稿: SK | 2005.11.07 00:46
g__gさん(じーじーと読めばいいですか??)
どうもはじめまして!以前からのファンは特にみなさん、前作でちょっとコケたから今回はどうなんだろう…っていう不安を、多かれ少なかれ感じてたと思うんですが、とんでもなかったですね。スマッシュヒット、ツボ押さえ過ぎで痛いくらいです(笑
あの「So What The Fuss」にしても、音階で言ったら特にそんなぶっ飛んだ音は使ってないのに、音色とタイム感であそこまでカッコよくしてしまうんだからすごいっす。
投稿: SK | 2005.11.07 01:02